メインイメージ

ラリーオビディエンス

シニア

 

ラリーオビディエンスについて

ラリーオビディエンスは、アメリカのチャールズ・クレーマーさんが発案、今現在ヨーロッパに渡り人気上昇中の新しいドッグスポーツです。

ラリーオビディエンスの目的

このドッグスポーツの良い所は、初めから終わりまで指導手と愛犬がコミュニケーションをとり続けることが可能なため、楽しく達成感が得られます。そのため、これから競技会に参加する初歩犬など多くの層の愛犬家が参加出来る競技です。特に高齢犬にとってQOL(クオリティー オブ ライフ)を低下させないためにも有効と思います。

基本規定

  1. 指導手は競技前にステーションの番号とパネルに書いてある服従の課題課目を順に覚えます。
  2. 指導手は犬を脚側に付け、パネルの左側作業エリア又は、パネルの前側作業エリアで犬とコミュニケーションをとりながら課目をこなします。
  3. コミュニケーションをとるため、競技中、課題が出来たことに対して犬を褒める言葉は許される。但し体罰、厳しい指示(言い方)は禁止。
  4. クラス1,クラス2では紐付き、紐なしを指導手が決める事が出来る。
  5. クラス3、クラス4、シニアクラスは紐なしです。
  6. アトラクションクラス(ビギナークラス)は紐付きとする。
  7. クラス1・クラス2では、コースの途中におやつをあげても、少し触っても構わない箇所(1~3か所)がある。ただし、ニコニコマークがあるパネル、及びゴール後。
  8. アトラクションクラス・シニアクラスは止まる課目時のみ、課題が出来たらおやつをあげる、少し触って褒めることが出来る。又、声符、指符、体符同時なら2回まで可能です。
  9. おやつは、ずっと手に持ったままでなく、ポケット(クラス1以上は、ポーチ・エプロン等は禁止とするが、アトラクションやシニアクラスはこの限りではない。)に入れる。
  10. ごほうびはその都度、左右の手を使って与え、口からはいけない。
  11. 命令は声符、指符、体符、同時ならよい。
  12. 競技中、犬に触れてはいけないが偶然当たることは許される。
  13. 指導手は、腕や手のふりは構わないが、犬を自然に扱い、不自然な動きは審査員から注意(イエローカード)され2回目以降は失格(レッドカード)となる。
  14. 紐の持ち方は、片手でも両手でもよい。
  15. 紐を競技中に持ち変えるのもかまわない。
  16. 全クラス、リング内には犬を紐付きで出入りする。
  17. 紐無し競技時には原則リードを肩(左右どちらでもよい)にかけるか、ポケットに入れる。

参加条件

  1. ラリーオビディエンスは家族全員のドッグスポーツである。
  2. 参加できるのは、全犬種(交雑犬はマイクロチップ)ですが、攻撃的でない犬、服従が出来る犬。
  3. 指導手は複数の犬を出陳可能ですが1頭につき1枚の申し込みが必要。
  4. 犬は同じ大会に2人の指導手が出陳できるが、2枚の申込書が必要である。
    (例)親、娘が同じ愛犬で出陳する等。
  5. 新しい指導手に変わったらクラス1からスタートになる。(例)親が上のクラスに進んだ後、娘が同一犬で出陳する。
  6. 指導手は、犬に狂犬病・混合ワクチン等を接種し自己責任で出陳する。
  7. 障がいのある犬でも体調が良ければ参加可能です。
  8. 体調が悪い時は審査員がその犬を中止にしなければならない。
  9. 指導手に障がいがあっても参加可能です。
  10. 車イス(手動・自動)、杖等で参加できる。
  11. 指導手は、障がいの状態を申告しなければならない。
  12. 妊娠犬、病気やケガ、目で見える犬の病気(下痢、嘔吐、足をひきずっている等)の時は参加出来ない。
  13. 発情犬が参加するには、別のリンク又は最後に出る事。
  14. 他の犬や人の安全を脅かす攻撃的な犬は参加出来ない。
  15. スパイク、口輪、胴輪、は禁止です。ただし、シニアクラスにおける胴輪、及び服は可能です。
  16. チョークチェーンは締まらないようにする。
  17. 金属のリードや伸びるリードは禁止。

競技リング

  1. 競技を行うリングは、20m×30mの広さを基本とするが、状況により審査員の判断で変更できる。
  2. 競技に支障がない所に、練習用リンク約3m×約6mを確保し、リンク内にハードル(クラス3以上)を1つ置いておく。

コース

1.コースは次の要領で担当審査員が設計する。

2.パネルから次のパネル間は最低3m以上の距離が必要ですが、課目により規定があります。

3.各コース設計でパネルは1度だけ使用とするが、2回使用可能なパネルは(1)~(4)105、110、111、112、   113、115、116、118、121です。

クラス1

(1) パネルの数は13~16個+スタート・ゴールを使用し<1>~<4>、105~131から選ぶ。

(2) 同一ステーションでの複数パネルは使用しない (<1>~<4>は可能)

クラス2

(1)パネルの数は16~18個+スタート・ゴールを使用し、<1>~<4>、105~131、201~224から選ぶ。

(2)同一ステーションでの複数パネル(2~3パネル)を使用できる。

クラス3

(1)パネルの数は18~20個+スタート・ゴールを使用し、<1>~<4>、105~131、201~224、301~333から

   選ぶ。

(2)同一ステーションでの複数パネル(2~3パネル)を使用できる

シニアクラス

(1)パネルの数は12個~16個+スタート・ゴールを使用し、別紙、シニアクラスパネルから課目を選びます。

アトラクションクラス

(1)パネルの数は12個以内+スタート・ゴールを使用し、105~131からの課目を選びますが、109・111

   113・114・116・119・123・131は使用しない。

ジュニアクラス

(1) 18歳未満。

(2) 通常のコースとルールが使われますが、表彰は別に行います。

コース検分

  1. 主催者は、競技開始前にコースが設置されたリング内で指導手のみ入れ、検分させなければならない。
  2. 検分時間は10分内とする。
  3. 検分中、指導手がわからない時は審査員に質問できる。
  4. ジュニアの場合、ヘルパーと一緒に検分しても構わない。
  5. 障がいのある方は、ヘルパーと一緒に検分しても構わない。
  6. 競技者が20名を超えた場合、検分を分けてもよい。
  7. 同一クラスで複数の犬を出陳する指導手の場合、検分は1回とする。
  1. 作業エリア
  2. 指導手は約120㎝×約120㎝内で行い、指導手の足が図外に出ると
    1点(毎回)となりますが、指導手の足が少しでも点線から前(パネルより前)に出ると不合格(10点)となります。ただし、やり直す(今までの減点は無くなる)と5点減点から、正しい位置にて再度行うことが出来きる。再度行う減点は加算されます。
  3. パネルより犬の足が前に出ても、少しなら許される。
  4. 方向転換(90℃、180度、270℃)はパネルの前(図右参照)の約120㎝×約120㎝内で行うこと、もし、課題課目が一歩右の場合、終了後、パネルの右を通って次のパネルに進む。

スタート

  1. 審査員の指示で指導手は常歩でスタートをし、自分の判断で最後まで行う。
  2. 審査員のスタート指示後15秒以内にスタートラインを越えないと失格となります。
  3. チームのどちらか早い方の足(犬は前足)がスタートの線を越えた時からタイムを計りだす。スタートする前は停座、伏臥、立止どちらでもよい。

ゴール

  1. チームのどちらか遅い方の足(犬は後足)がゴールの線を越えるとゴールとする。
  2. ゴールを越してタイムが止まった後は良く褒める。
  3. 競技が終わったら、速やかにリンクを出る事とする。

リミットタイム

  1. 指定時間を上回ったチームはタイムオーバー(失格)となる。
  2. 基本的にクラス1.2.3.4の標準タイムは4分であること。但し、審査員はコースによって時間を伸ばすことも出来る。
  3. ジュニアクラス、足の不自由な指導手はリミットタイム+1分に伸びる。
  4. シニアクラスのリミットタイムは原則無いが、審査員の判断で中止にできる。

競技クラス

  1. 競技クラスは、次のとおりとする。
    1. クラス1
    2. クラス2
    3. クラス3
    4. クラス4
    5. シニアクラス
    6. ジュニアクラス
  2. 主催者はアトラクションクラス(ビギナークラス)を採用できる。
    各クラスは出陳犬の体高により次の2つのカテゴリーに分割して競技を行う。
    1. スモール・ミディアム 体高43cm未満の犬
    2. ラージ        体高43cm以上の犬
    3. 競技クラス(1)(2)は、生後9か月1日以上とする。
    4. 競技クラス(3)(4)は、生後15か月1日以上とする。
    5. 競技クラス(5)は、8歳以上とする。
    6. 競技クラス(6)は、指導手は18歳までとする。
    7. アトラクションクラスは、生後6か月1日からとする。

順位のつけ方

  1. 合計点数が高い犬が上位とする。
  2. 合計点数が同点の場合は、競技時間が短い犬を上位とする。前項1、2において同点の場合には、年齢の若い犬を上位とするが、大会担当者の希望と時間があれば審査員の判断で12課目までの課目で決定戦ができる。
  3. 車いす、足の不自由な指導手の場合他の指導手点数が同点の場合、タイムが遅くても上位になる。

アクシデント時の審査

  1. 競技中パネルが飛ぶ、倒れる、カミナリ、大雨等、又、他の犬がリングに入ってくるなどアクシデントと審査員が判断した時、審査員はスチュワードに伝えタイムを止める。
  2. 同時に競技を中止して、正常になり次第再開するが、最初からやり直しをしなければならない時は、中止するまでの点数は有効とする。

点数の付け方

  1. スタート時にチームで100点持っている。。
  2. 審査されるのは1課目ずつで、最大減点は10点、最低減点は1点。
  3. 命令は繰り返し(同時以外も)はそのつど減点となる。ただし、アトラクション・シニアクラスは一度だけ繰り返して命令ができる。
  4. 犬が脚側停座の動作に入ったら、指導手は足を動かしてはならない。
  5. 課目間の脚側行進も審査される。
  6. 紐を張った状態や紐を落とすのは減点となる。
  7. リードが絡んだ場合、審査員の指示で直さないと減点となります。
  8. 強いショックも禁止、その行為によって減点や失格となる。
  9. 同一課目で表示パネルが複数あった場合は総合的に計算される。
  10. 点数を決めるのは審査員だけで、審査員が決めたことは絶対、ただし審査員も書いてあるルールに従う。
  11. クラス1、クラス2、シニアクラスの脚側行進、脚側停座は指導手の左ひざから、前後、左、約30cmの離れ、角度約45度までの傾きの減点はありません。
  12. 多少吠えても良いが、吠えすぎる犬は減点とする。
  13. やり直しができる課目は、やり直すと5点引かれ、やり直すと1回目の点数は消える。やり直し時の減点は加算され課目が出来ないと不合格(-10点)となる。又、やり直すときは、必ずやり直す課目の正しい位置まで戻り最初から行う。
  14. やり直し出来ない課目は、126・211・217・320です。
  15. 呼び戻しの課目をやり直しする場合には、チームは前のパネルまで戻るが、戻る時の脚側等は減点対象にはならない。
  16. 正面停座の時、犬がなるべく真っすぐハンドラーの前に座り、ハンドラーの足は肩幅まで開いてもよい。
  17. 犬の前足はハンドラーの足まで(ギリギリ)行ってもいいが、犬がハンドラーの足の
    間に入るのは減点になる。
  18. 審査されるのは1課目ずつで、最大減点は10点、最低減点は1点。ハードルは審査員の判断で規定より下げるのは構わない。
  19. 犬が命令に従ってから、褒める、励ます声を繰り返しても減点されない。
  20. 脚側停座が出来た後、位置が気に入らなく再度命令しても点数は引かれないが最初の位置の悪さで減点になる。
  21. 犬が全く飛べない場合、バーを地面において実施してもよいが−5点の減点になる。
  22. ショックを入れるのも減点、程度により減点と注意(イエローカード)を受ける。
  23. 指導手が犬に体罰、強いショック、きつい言い方をしたら失格とする。
  24. 失格になると、審査員が良くわかるように説明してリンクから退場してもらう。
  25. 攻撃的な犬は、審査員、大会の担当者は大会会場から退場するよう言える。
  26. 犬に体罰をしている人を見つけたら競技関係者が失格にできる。

共通した減点

1ポイント
  • 紐が張っている。(その都度)
  • 命令の出し直し。(その都度)
  • 決められた位置以外で競技する。(少し外れる)
3ポイント
  • 食器のにおいをかぐ。
  • コーンやパネルにぶつかるか、倒す。
  • 人と犬が別々に入る。(スラローム・らせん)
  • 紐を落とす。
  • エサを落とす。
5ポイント
  • 課目のやり直し。
  • 課目の一部をとばす。(ぬける)
  • 課目の一部を自分で作る。
  • 最後の姿勢、1~4を間違う。
  • 違うところでスピードを変える。
  • 逸走で-5。3回まで呼べる(リンク内)。
  • 障がい板にあたる。
  • ハードルを落とす。
  • 地面にバーを置き飛ばせることが出来るが、-5。
  • 障がい物を反対から越す。
  • 手のひら等をターゲットとして接触させる。(偶然1、2回あたるのは構わない)
1~5ポイント
  • 少しのショック、少し強い指示、命令。
  • 犬が脚側、正面停座の動作に入ってから指導手が足を動かす。
1~10ポイント
  • 紐がはっている。
  • 指導手に飛びつく。
  • 吠える。
  • においをかぐ。(地面等)
  • 指導手ミス。(正しい位置以外等)
  • 基本姿勢が違う。
  • 円が大きすぎる。
  • 落ち着きがない。
10ポイント
  • 課目が出来ない、又はとばす。
  • やり直しをしても出来なかった時。
  • 課目を通り過ぎる。

失格

  • ほぼいつも紐がはっている。
  • 犬がリンクから出ている。
  • 犬が逸走、3回呼んでも戻ってこない。
  • リンクの中で排便、排尿。
  • 2回のイエローカード。
  • 指導手が作業中、行為に犬をさわる。
  • 犬がエサの容器をかんだり、移動したりする。
  • 許されていない時に犬にエサを与えたり、触ったりする。
  • チームに残っている点数が全部なくなる。
  • タイムオーバー。
  • 指導手が犬に体罰、強いショック、きつい言い方。

評価

90~100点は評価V  優秀。
80~ 89点は評価SG 大変良い。
70~ 79点は評価G  良い。
69点以下は不合格。

次のクラスに行くには

  1. 合格するためには、決められた時間内で最低70点いる。
  2. クラス1、クラス2、クラス3は時間制限内で1回最低90点以上取得するか、最低70点以上を3回取得すると次のクラスに上がれる。
  3. 自分のクラスに合格したら次のクラスに上がってもよい。
  4. 今のクラスを合格して上のクラスに上がっても、上がらなくてもよい。
  5. 下がる希望があれば下がることができるが、下がった時はまた合格しないと次のクラスに上がれない。
Copyright© 2012 徳島の犬の訓練所はノイマンドッグスクール All Rights Reserved.